スポーツ自転車の世界は奥が深いです。部品は世界共通で規格化され、プラモデルを組み立てるようにパーツを交換できます。ロードバイクもクロスバイクも、基本的な仕組みは一緒です。
で、この部品については、性能だけでなく身体に合わせて交換が出来る部品というものがあります。例えばステアリングの、水平部分のステムという部品。
まだ思い出し日記が追いついていませんが、ESCAPE R3のステムは標準の80mmから100mmに交換し、さらに取り付けを反対にして低くし、取り付け位置そのものも下げています。下の写真が元のステムとの比較です。ハンドルの取り付け位置が遠く、低くなっているのがわかると思います。
ステムが近く、高い位置にあれば乗車姿勢は楽になり、体力は不要です。
しかし身体が慣れてくると、ハンドルを徐々に遠く、低くできるようになります。
そうすることでより楽に、より速く漕げるようになります。
つまり、体力に併せて自転車の乗車姿勢を「部品」と調整でコントロールできるのです。
もちろんある一定の域に達してしまうと、自転車そのものの買い替えが必要になります。
クロスバイクとロードバイクには大きな壁があり、私はそれが理由でAnchor UR7に買い換えました。
しかし買い替えまでにESCAPE R3で行った部品交換と調整が、Anchor UR7を乗る上で役立っています。もちろん身体も作ってあったので、何も無いところからロードバイクを始めた人より遙かに楽に乗り始められました。
最初からロードバイクに乗れればいいのですが、体力に自信のある方でないとなかなか難しいものがあると思います。私の回りでも体力の関係で、15万も出して購入したロードバイクが数回乗っただけで埃を被っている人もいます。
それなら最初は5万程度で買えるエントリークロスバイクでまずは身体を慣らし、その上でロードバイクに乗りたいなら買い換えれば良いと思っています。私は下取りもしてもらったので、2台の自転車の合計金額は先述の15万よりも安くなっています。
自転車は消耗する道具です。それなら最初に高い自転車を買うよりも、定期的に買い換えが発生すると見込んで、部品交換によるステップアップも織り込みながら買い替えした方が自転車という道具そのものを楽しめると思うのですよね。
部品交換はお酒飲みに行くのを一回我慢すれば買えるものが多いです。
健康のために、ちょいちょいお酒代を自転車の部品代に回すという考え方も悪くないと思いますよ。
今日はそんな感じで。
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